【延期開催】第3回小橋杏佳プロデュース公演その2「僕は夏の色が好きだった」
2022年10月01日 ~ 2022年10月05日
com.cafe 音倉

【備考・注意事項】
延期日程決定!

*****

第3回小橋杏佳プロデュース公演その2「僕は夏の色が好きだった」

脚本・演出 菅野臣太朗
出演 前原菜々子 八木沼允博 築比地令華 
   石川桃 小橋杏佳
配信 劇団Focus

*****

配信演劇「僕は…………好き………」の、

  〈本番前30分+本番30分+本番後30分> 

出演者とカメラマンの舞台裏90分が演劇になります!

会場観覧のお客様には配信演劇のアーカイブ(視聴期間約2週間)を後日お送りさせて頂きます。
※配信演劇部分のみ※

どうぞ2度と言わず何度もお楽しみください。

当日お会いできること、
心より楽しみにしております。

*****

僕は彼女がとっても好きだったんです。
どのくらい好きだったかというと、
「君の為なら全てを捨ててもいい」
と大真面目に言い放ったくらいでしたから。
それで、
彼女に何度か告白するんですけど全然駄目でして。
まあ、
彼女には彼氏が居たから致し方ないんですが、
彼女は僕を切ることはしなかったんですよ。
何故、僕を切ることをしなかったのは後ではっきり分かるんですが、
みんなとの飲み会の帰り、
「朝まで一緒に居て」
って彼女に耳元でこっそり言われて、
あの頃は携帯電話が無かったもんですから、
そういうこっそりがとっても生々しく鼓動を高めてくれたんです。
終電が無くなって、
幾つものホテルの前を通り過ぎて、
何度も入ろうとするけど彼女の手を引いて入れない惨めな自分が居て、
今度こそ今度こそと自分に言い聞かせるんですけど、
いつの間にか東の空が白々と明けていって、
最後はラジオ体操の音がガンガン掛かった公園のベンチでおしゃべりして終わったんです。

朝焼けの改札で彼女を見送った時、思ったんです。

僕は壊れたかったんだ。
壊れて、自制せずに彼女を思うがままにしたかったんだ。
いや、
彼女をどうこうじゃなくて、ただ僕は壊れたかっただけなんだと。

それからしばらくしたある夏の日。
突然、彼女が僕の住んでいたアパートに来て、こう囁いたんです。
「今度こそ、して」
その時の彼女は確実に壊れていて、
その彼女を見た僕は完全に壊れたんです。

そんな夜の話になると思います。
壊れて何も覚えてないけど。

*****

・お申込み後の予約変更/キャンセルはお受け致しかねます。

・開場は開演の30分前です。(10/1のみ20分前)
日程・開演時刻等何卒ご確認のほどお願い申し上げます。

※1度のご予約で10枚までお申し込みいただけます。
※受付期間: 2022年09月06日 00:00 から 各ステージの1時間前まで

【延期開催】第3回小橋杏佳プロデュース公演その2「僕は夏の色が好きだった」 チケット予約フォーム

現在予約を受け付けておりません。